生前整理アドバイザーのストーリー

【「モノ」の整理の仕方を学んだだけでは何かが足りない…そこで見つけたのが「生前整理」です】

生前整理アドバイザー:日景 瑠美

2010年頃から体調が悪くなりはじめ、2015年頃から悪化してきたため、病院を受診したところ、線維筋痛症という病気をだと分かりました。

なかなか病名が分からず、長い間病院を転々としていました。主な症状としては、全身の痛み、疲れやすい、痛みの為に眠れずに睡眠不足になる…などで、慢性疲労症候群と似たような症状です。全身の痛みは、針を刺されたような強い痛みで、少し触っただけでも激痛となることや、大きな音や光、においなどに反応して痛みが増したりすること、痛みの場所があちこち移動することがあり、日々ストレスを感じていました。

線維筋痛症は完治することはないので、薬で痛みを抑えながらの生活が続きます。
病気の症状が一番辛かった当時は、「もしもこのまま症状が悪化して、万が一動けなくなったら、いろいろな人に迷惑をかけてしまう」という思いが常に頭の中にありました。

そこで、「今からでも何かできないか?」と思い、自分の身のまわりの物の整理のことを真剣に考え始め、「情報」と「モノ」の整理をすることにしたのです。

まず、自分の情報を整理するために「エンディングノート」を購入しました。しかし、書き込んでいくうちに辛くなっていき、だんだん書けなくなり、ついにエンディングノートを書くこと自体をやめてしまいました。

その次に「モノ」の整理の仕方をきちんと知りたかったので、「整理収納アドバイザー」の資格取得講座を受講することに。

「モノ」との向き合い方や分け方がわかり、日常生活ではとても役に立ちました。
しかし、「身辺整理」として考えると、「何かが足りない」感じがする。でも何が足りないのかは分からない。それを知りたいがために、インターネットで検索する日々が続きました。

そこで見つけたのが「生前整理」です。
「生前整理」の2級認定講座を見つけ、「まず自分のために学んでみよう」と行動に移したのでした。

認定講座を受講してから、「生前整理」は早ければ早いほど良いものだと理解しました。
今まで「お葬式」は「まだ先の話」と思い、あまり真剣に考えていなかったのですが、「前もって自分で決めておくこと」も大事なことだと気付きました。

死ぬための準備をするのではなく、自分がこれから先「機嫌良く過ごす」「機嫌良く生きていく」ために、「やり残し」や「後悔」がないように前向きに生きていこうと思えるようになったのです。

きっかけは病気で、興味があったのは自分の身の回りの整理でしたが、学びを深めていくうちに、「私も生前整理を伝えるようになりたい」と思うようになっていました。

「万が一」何かあっても、決して後悔のないように生きてほしい。
だから、誰もがこの先を機嫌良く過ごすためには、「生前整理」を早めにしておくことが大事だと思います。

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