生前整理アドバイザーのストーリー

【生前整理は感謝につながります】

生前整理アドバイザー:筧 一己

数年前に父が亡くなり、葬儀に使う遺影写真を選ぶ際、どの写真に父の一番の思い出があるのか。また、最期の父を披露する場に相応しい写真がどれなのか、とても悩みました。母は、亡き父の写真を見返すことに耐えきれず、結局、提供した数枚の写真から、葬儀屋さんが選んだ物を使うこととなりました。

遺品整理を行うにしても、何を残して、何を捨てたらいいのか。私自身の中で想いが交差し、かなり迷いました。
私と母、または私と妻、妻と母とで、母の意見を尊重しながら丸一年かけて行いましたが、まだまだ迷っている物もあります。

私は自分がした経験を、いとこに伝えました。すると、いとこは叔父が亡くなる前に、叔父と一緒に写真や衣類などの整理をすることができたのです。

その結果、いとこは葬儀の際、「全て父が望んだものを残すことができた」と嬉しそうに話してくれました。そのときのいとこや叔母の清々しい表情からは、後悔がないことを感じとれました。
それを見た私は、いとこに生前整理の大切さを伝えられたことに、胸を張りたい気持ちがしました。
この経験から、今後、生前整理は多くの人々にとって必要になることだと思い、きちんとした形を身に付け、伝えていきたいと考え、講座を受講しようと思ったのです。

思い出の大切さは、本人でなければ分かりません。

生前整理をサポートする立場になってみると、サポートする側が残そうと思うものと、当事者が残したいと思うものに、大きな違いがあることを知りました。
当事者は、その物に対する思い入れを大切にし、サポートする者は、もらった相手が喜ぶ物であったり、値打ちや価値がある物を残そうとするのです。

また、私自身、家族で一緒に生前整理に取り組んでみたところ、今の自分や家族にとって本当に必要な物を再確認するとともに、今後はできるだけシンプルな生活を心がけようと思い至りました。生前整理をせずに亡くなった方の遺品を片付ける時間と労力の大きさをご存知でしょうか?遺された家族にかかる負担は計り知れません。

生前の内に自分自身の手で整理整頓を行うことにより、その人が亡くなった後、遺された家族が「整理しておいてくれてありがとう」と感謝する心が持てます。

当たり前のことかもしれませんが、知らない人は少なくありません。
私はこれからも生前整理の大切さを、多くに方々に伝えていこうと思っています。

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