生前整理アドバイザーのストーリー

【生前整理はこの先の“今”をよりよく生きるためにおこなうもの】

生前整理アドバイザー:安達 智子

すでに整理収納アドバイザーの資格を持っていた私が、生前整理を学ぼうと思ったきっかけは、知り合いが経営するデイサービス施設で、「生前整理の片付けについての講座を開いてくれないか?」という依頼を受けたことでした。

当時、生前整理について何も知らなかったので、講座を開くためには事前に勉強しておかなければいけないだろうと思い、生前整理アドバイザー2級認定講座を受けました。

受講した直後、当時69歳の父が脳梗塞を発症。
幸い、命に別状はなかったのですが、父は今まで大きな病気にかかったことがなかったので、ショックが大きかった のかもしれません。突然公証役場へ行って遺言書を作ってきました。

また、もともと片付けなどに興味がなく、物がたくさんある部屋で過ごしていた父でしたが、脳梗塞を機に、少しずつ部屋を片付けるようになったのです。

病気がきっかけで、生前整理を始めた父の手伝いができたらと思ったのも、依頼された講座を開き、受講された方たちの声を直接聞くことができたことも、生前整理についてもっと知りたいと思う大きな動機となりました。

物の整理をして部屋をキレイにすることだけが生前整理ではありません。物を手放すときの気持ちのあり方、残される方々の気持ちのあり方など、考えさせられることが数多くあります。

また、どうしても物を手放すことができない方や、物の処分の仕方がわからずに困っている方が結構いるなど、様々な問題があることもわかりました。そのような問題を解決する手助けができたらいいなと思い、指導員になりました。

父が生前整理を始めたことにより、いい機会だと思ったので、両親が過ごしやすいように実家を整理することにしました。

現在68歳の母は、もともとは片付け好きな人でしたが、最近は片付けることが面倒になってしまったようです。
また、歳相応だとは思いますが、忘れっぽくもなってきています。ガスコンロに鍋をかけっぱなしにして焦がしてしまうことが増え、以前から危険だと思っていたので、IHコンロに変えることにしました。
電源の関係で、キッチンの家具の配置を大幅に変える必要があったので、ついでに使っていない物の見直しをしたところ、かなりスッキリし、動線も良くなり、暮らしやすくなったと思います。

「物・心・情報」のうち、物の片付けはだいぶ進んだので、そろそろ思い出の整理を始めようと話をしています。

先日、両親のアルバムを全部出してもらったので、これからベストショットアルバムを作る予定です。両親とアルバムを見ていると、懐かしい思い出が蘇るのか、話がはずみます。こういった時間も、気持ちの整理につながるのだと思います。

父の病気がきっかけで始まった生前整理ですが、家族の誰かが始めると連鎖するように整理が進んでいき、それが自然と生前整理となっていくようです。最初は乗り気ではなかった両親ですが、自らやると決めて思い切って取り掛かったことによって、だんだんやる気が出てきたように感じます。

 

これまで私の講座を受けてくださった受講生の方は、40~60代ですが、先日初めて20代の方が認定講座を受けてくださいました。

まだまだ多くの方が、「生前整理は歳を取ってからやり始めればいいことだ」と考えていると思います。私も、生前整理の講座開催の依頼がなく、父の脳梗塞発症もなかったら、今頃生前整理を学んでいませんでしたし、ましてや20~30代の頃には考えもしなかっただろうなと思います。

しかし今は、生前整理を始めるのに年齢は関係ないということを、1人でも多くの方に知って欲しいです。なぜなら、もしもの時は、いつ訪れるかわかりません。そうなったときに、後悔の多い人生だったと思って欲しくないからです。

 

生前整理は人生の棚卸しです。認定講座でもお伝えしていますが、「物・心・情報」の整理をするには、思っているよりも様々な力を使います。だから、若いうちに始めるに越したことはありません。

私は現在、生前整理を伝える側ですが、受講する側だった頃、エターナルノートを埋めていくのがどんどん楽しくなっていったのを覚えています。写真を飾るスクラップブッキングも、マイベストショットアルバムも、取り組んでいる時間は、自分の人生を振り返る貴重な時間でした。

一人でも多くの方に幸せな毎日を送っていただけるように、「生前整理はこの先の“今”をよりよく生きるためにおこなうものだ」ということを世の中に広めていきたいと思っています。

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